ネット上で「やらせ」の証拠として取り沙汰されることの多かったヘリコプターの利用だが、これは不正なショートカットではなく、徹底された安全対策と撮影機材の輸送の一環だった。高所での長期間ロケにおいて、重量のある4Kカメラやバッテリー、予備の酸素ボンベをベースキャンプへ事前輸送することは、登山隊全体の安全を確保するために必須の工程だ。
また、悪天候時の緊急搬送ルート確保のためにヘリを手配することは、国際的な山岳アタックにおける標準的なリスクマネジメントに過ぎない。これらのロジスティクスが「ズルをしている」と誤認されたことが、疑惑の一端を形成していた。