男性が経験する周期的な不快感や精神的な波の正体として、医学界で注目されているのが「IMS(Irritable Male Syndrome:過敏性男性症候群)」です。いわば「男性版PMS(月経前症候群)」と呼ぶべき状態であり、主に男性ホルモンであるテストステロンの急激な濃度変化によって引き起こされます。
女性ホルモンに月単位の周期があるように、男性ホルモンにも一定の周期が存在します。テストステロン値は1日の中でも朝高く夜に低くなる日内変動を繰り返すほか、月単位や季節単位(秋に高く春に低下しやすい傾向など)でも緩やかに波打っています。強いプレッシャーや睡眠不足、生活習慣の乱れによってテストステロンが急落すると、自律神経が乱れ、以下のような症状が現れやすくなります。
【IMSの代表的な自覚症状】
・理由のない焦燥感、イライラ、怒りっぽさ
・急激な気分の落ち込み、無気力感、集中力の低下
・慢性的な疲労感、だるさ、睡眠障害
・性欲の減退、頭痛、原因不明の体熱感
こうしたホルモン分泌のアップダウンが、あたかも女性のPMSや生理前の揺らぎのように周期的な不調として自覚されるため、「男性にも生理がある」と表現される大きな要因となっています。