長年親しまれてきた赤看板のイメージを一新する新たな試みも話題を呼んでいる。近年急速に店舗数を増やしているのが、明るくモダンな内装を特徴とする通称「白い大吉」だ。木目を基調とした清潔感あふれる店内は、女性ひとり客やファミリー層でも入りやすい雰囲気を創出している。
伝統的な赤提灯の良さを残しつつ、現代のニーズに合わせた柔軟なブランディングを展開するこの二刀流戦略は見事に結実した。従来のファンを裏切ることなく、新しい顧客層を次々と獲得することに成功している。メニューに関しても、定番の「身(はさみ)」や「つくね」といった王道串を守り抜きながら、季節の厳選食材を使った限定串やヘルシーな野菜メニューを拡充。古くからの常連と新規客が同じカウンターで笑い合う光景は、新旧デザインの融合が生み出した成果と言える。