店頭で見分ける際、最も分かりやすい指標が「外形」「ヘタとお尻の形状」そして「果皮の密着度」です。日常的に役立つ見分け方のポイントは以下の通りです。
温州みかんは全体的に平らな扁平型をしており、皮と果肉の間に空洞ができやすい構造を持っています。外側の皮(フラベド)と内側の白い繊維層(アルベド)が果肉と強く結合していないため、ナイフを使わずに手で素早く剥くことができます。さらに、果肉を一房ずつ包んでいる薄皮であるじょうのう膜(内果皮)が非常に薄く柔らかいため、そのまま口に入れても違和感なく丸ごと食べられる点が最大の特徴です。
オレンジは真円に近い球形からやや縦長の卵型をしており、果皮が果肉に隙間なく強固に密着しています。手だけで綺麗に剥くのは難しく、一般的には包丁でくし形にカットして提供されます。加えて、オレンジのじょうのう膜は繊維が太く硬いため、そのまま噛み切って食べるには口当たりが悪く、カルチェ(果肉だけをナイフで切り出す手法)や搾り汁としての利用が好まれてきました。
「見た目だけで即座に見分けたい」という場合、底面(ヘタの反対側)を確認するのが確実です。くぼみの中に小さな副果が形成され、まるで人間の「へそ」のようになっているものは一目でネーブルオレンジ(英語のnavel=へそが語源)と判断できます。