なぜモノの大きさが突然狂って見えるのか。その中枢にあるのは、視覚情報と空間認知、身体感覚を統合する脳の「頭頂葉・後頭葉接合部」の局所的な機能不全だ。2026年現在の高解像度fMRIを用いた脳機能ネットワーク解析により、この部位で一時的な神経伝達のスパークや血流不全が起きると、脳が構築する空間マップがバグを起こし、大視症・小視症がダイレクトに生じることが立証されつつある。
この現象が圧倒的に子どもに多く発症する理由は、未成熟な中枢神経系の可逆性に起因する。小児期においては、エプスタイン・バー(EB)ウイルス感染症などの急性ウイルス感染や発熱を契機として、側頭葉や頭頂葉に一時的な微小浮腫が生じやすい。大人になるにつれて神経回路の絶縁処理(髄鞘化)が完成するため、多くの小児患者は成長とともに発作を自然に克服していく。一方、成人の発症例では、脳血管の一時的な収縮と拡張を伴う片頭痛の前兆(オーラ)として現れるパターンが多数を占める。