松崎しげると元嫁・蓬田美奈子の物語は、単なる芸能スキャンダルとして消費されるには惜しいほど豊かな人間的側面を持っている。19歳という年齢差を乗り越えて10年間続いた婚姻。子供のいない生活。そして静かな別れ。
離婚後に元嫁が日本のロック界を代表するアーティストの妻になり、元夫は23歳年下の女性と新たな家庭を築く。どちらの人生も、いわゆる「普通」からはかけ離れている。だからこそ、人々は興味を持ち続けるのだろう。
松崎しげるが「幸せになってほしい」と元嫁に言葉を贈り、メディアで彼女の幸福を誇らしく語ってきたという事実は、ひとつのことを教えてくれる。人生は複雑で、愛は必ずしも同じ形のまま続かないが、それでも誰かの幸せを真摯に願うことはできる、ということを。
芸能界の喧騒の中で、松崎しげるという人物は音楽だけでなく、その生き方でも語り継がれる存在になっている。元嫁との物語は、彼の人生の一章に過ぎないが、それは決して小さな章ではない。