ジャニーズファンにとって、掲示板は長年にわたり情報交換の要だった。公式情報が少なかった時代、ファンは2ちゃんねる(現5ちゃんねる)や専用掲示板で、コンサートの感想やチケット譲渡、そしてタレントの噂話を交換していた。その中で、自然発生的に生まれたのが「ぶどう」のような隠語だ。
例えば、以下のような使われ方をする。
- 「今日のぶどう、髪型かっこよかった!」
- 「ぶどうの新曲、めっちゃいいよね」
- 「あの番組にぶどうが出てたよ」
このように、文脈さえ分かっていれば、非常にスムーズなコミュニケーションが可能になる。しかし、新規ファンや外部の人間には全く意味が通じない。この「排他性」こそが、匿名掲示板の魅力であり、同時に問題点でもある。
SNS時代の変化:掲示板からX(旧Twitter)へ
近年、ファンの主戦場は掲示板からX(旧Twitter)やInstagramへと移行している。しかし、「ぶどう」という隠語は今もなお生き続けている。むしろ、SNS上で「#ぶどう」というハッシュタグが使われることもあり、その認知度はむしろ広がっていると言える。
ただし、SNSでは匿名性が低いため、掲示板ほど過激な使われ方はされない。むしろ、ファン同士の親愛の情を込めた呼称として、穏やかに使われることが多い。この変化は、ファンコミュニティの成熟を示しているとも言えるだろう。