ルポンドシエルビルの動向に対しては、近代建築愛好家や地元住民、文化人を巻き込んだ多様な反響が寄せられました。ネット上ではハッシュタグを伴う思い出の写真投稿が相次ぎ、ビルの存在がいかに地域に深く根付いていたかを物語っています。
「中之島から天満橋へと続く川沿いの景色で、あのビルだけは別格の気品を放っていた」「水都大阪の誇りだった」といった惜別の声が上がる一方で、「命に関わる耐震基準を満たせない以上、仕方のない判断だった」「単に古いものを残すだけでなく、どう記録し活かすかが現代の課題」という現実的な分析も多く見られました。
感情的な批判にとどまらず、都市遺産のデジタルアーカイブ化や、ファサード保存(外壁の一部の復元保存)の可能性について活発な意見交換が交わされた点は、日本の景観意識の高まりを示す象徴的な出来事といえます。