新生・火の鳥NIPPONの象徴となった石川真佑。コート上での立ち振る舞いには、かつて主将を務めた古賀紗理那から受け継いだ「勝負強さ」と、世界最高峰のリーグで揉まれて培った自信がみなぎる。相手ブロックの枚数を瞬時に見極めてコースを打ち分ける技術は、世界トップクラスの守備陣をも翻弄する。
新戦術のカギを握るデータ分析によれば、石川が前衛にいる時間帯の打点はもちろん、後衛からのトランジション攻撃の成功率がチーム全体の勝敗を左右している。古賀が遺した「コート上でのコミュニケーションの徹底」という哲学は、石川を通じて若いチーム全体にしっかりと根付いている。エース一人の肩に全てを乗せるのではなく、彼女を囮にしたパイプ攻撃などの戦術パターンが、相手の防衛線を着実に崩しつつある。