ノートンのフェザーベッドフレームは、1950年に登場した時点で革命的だった。設計者のレックス・マッカンドレスとアーサー・キャロルが生み出したこのフレームは、航空機用鋼管を使用した完全溶接式ダブルクレードル構造を採用していた。
重量は驚異的に軽い。しかし剛性は極めて高かった。コーナリング時の安定性は、当時の他のどのフレームとも比較にならなかった。レース界ではすぐに標準となった。ジェフ・デュークやジョン・サーティースといった伝説的ライダーたちが、このフレームで勝利を重ねた。
フェザーベッドという名前の由来も興味深い。初めて試乗したライダーが、その快適な乗り心地を「羽毛のベッドのようだ」と表現したことから名付けられた。技術と詩情が融合した瞬間だった。