コミュニティやカウンセリング現場に寄せられる相談データから、無自覚なマウンティングによって孤立へ追い込まれたリアルな実態が浮かび上がってきます。
都内のIT企業に勤務するAさん(31歳)は、大学時代からの親友グループの中で、いつの間にか「要注意人物」として距離を置かれていた過去をこう告白しています。
「友人が大手商社勤務の男性と婚約したとき、口では『本当におめでとう!』と言いながら、帰り道に『でも商社マンって転勤や浮気のリスクが高いよね、大丈夫?』とLINEを送ってしまいました。当時は本気で『心配してアドバイスしている』と思い込んでいたんです。しかし、数カ月後に私以外のメンバーだけで結婚祝いの旅行が企画されていたことを知り、全身の血の気が引きました。自分の善意の正体が、ただの嫉妬と足の引っ張り合いだったと気づいたときの絶望感は今も忘れられません」
SNSやネット掲示板の相談スレッドでも、「相手のためを思って言ったのに縁を切られた」「友達の昇進を聞いて吐き気がした」といった苦悩が日常的に投稿されています。フレネミーの末路として最も多いのは、決定的な大喧嘩ではなく、周囲が理由を告げずに静かに去っていく「サイレントフェードアウト」です。