漢詩の美しさを決定づける音楽的ルールが「押韻(おういん)」と「平仄(ひょうそく)」です。押韻とは、特定の句の最後の文字(韻脚)に同じ響き(母音)を持つ漢字を配置する規則を指します。
ここで多くの学習者が混乱するのが、五言絶句と七言絶句における押韻位置の違いです。五言絶句では「偶数句末(第2句・第4句の末尾)」で韻を踏むのが鉄則であり、第1句末は原則として韻を踏みません。一方、七言絶句では「第1句・第2句・第4句の末尾」で押韻するのが基本形となります。
さらに、中国語のアクセントの高低に基づく「平声(ひょうせい・平らで伸びる音)」と「仄声(そくせい・高低の変化や詰まる音)」を交互に配置する平仄のルールによって、リズミカルな朗読が可能になります。近体詩では、平声の文字で韻を踏む「平声韻」が一般的です。