インターネットカルチャーにおけるドリームコアの意味を端的に表すなら、「夢や白昼夢の曖昧な感覚を視覚化・聴覚化した美学(Aesthetic)」です。1990年代半ばから2000年代初頭にかけてのローファイなデジタル質感、色褪せたトイカメラの写真、初期の3DCGゲームを思わせる粗いテクスチャなどを組み合わせて表現されます。
その発祥となったドリームコアの元ネタや背景には、TumblrやRedditといった海外の画像掲示板カルチャーがあります。2010年代後半から2026年代にかけて、Z世代を中心とするデジタルネイティブたちが「物心ついた頃に触れた初期インターネットの風景」や「子供時代のおぼろげな記憶」を再解釈する動きが加速しました。教育用ソフトの安っぽいCG、テレビの砂嵐、幼少期に訪れたショッピングモールの遊戯コーナーといった断片的な記憶のピースが、夢特有の歪みと混ざり合って体系化されたのがこのジャンルの出自です。