プルトップ(イージーオープンエンド)のリングを指で引っ張った際、金属疲労や経年劣化によって「タブだけが根元からもげてフタが開かない」という事態は日常的にも頻発します。このトラブルに対しても、缶の構造を突いた明確な対処手順が存在します。
プルトップ付きの缶詰は、フタの内周に沿ってあらかじめ「スコア」と呼ばれる微細な切れ込み溝がプレス加工されています。通常の缶よりもフタの金属が意図的に薄く作られているため、以下の手順で簡単にリカバリーできます。
スコア(溝)の起点を探して押し込む:
タブがちぎれた根元部分には、既にわずかな亀裂や金属の歪みが生じています。その歪んだスコア部分に、マイナスドライバーの先端、スプーンの柄、または割り箸の先端を当てます。上から手のひらでトンと叩いて力を加えると、スコアが割れて簡単に隙間が生じます。
全周をなぞるように持ち上げる:
一度隙間ができたら、スプーンの柄を差し込んで缶の内周に沿わせ、スコアの溝に沿ってクイッと外側へ押し広げていきます。全周を無理に切断しようとせず、半分ほど開いた時点でフタを上へ折り曲げれば、中の食材を崩さずスムーズに取り出せます。