1950年代から1980年代にかけて、女性下着の主役の一つとなったのがガードルやボディスーツに代表される補正下着でした。ナイロンやポリウレタン(スパンデックス)といった高機能伸縮素材の発明により、かつての金属製コルセットとは異なり、しなやかに身体を引き締めることが可能になりました。
バブル経済期には、細いウエストと上向きのヒップラインを作るための高機能ファンデーションがもてはやされました。しかし、2000年代以降になると、女性たちの下着観に決定的なパラダイムシフトが起こります。「他人の視線を意識した理想体型作り」から、「自分自身が心地よく過ごせる快適性」へと価値観が大きくシフトしたのです。
ユニクロの「ワイヤレスブラ」の台頭を契機にノンワイヤー市場が急拡大し、締め付けから身体を解き放つ流れは不可逆的なものとなりました。