急成長の裏で、現場オペレーションと企業倫理は完全に崩壊していました。グループを破滅へと導いたのが、介護と派遣という2つの主力事業で発覚した重大な不祥事です。
まず2007年に表面化したのがコムスン事件です。事業所指定を受けるために必要な介護従事者の人員基準を満たしていないにもかかわらず、架空のスタッフ名簿を提出して虚偽の申請を行っていた事実が全国規模で発覚。厚生労働省から新規指定取り消しなどの厳しい行政処分を受け、同社は全事業所をニチイ学館やジャパンケアサービスなどに売却して介護事業からの完全撤退を余儀なくされました。
追い討ちをかけたのが、本業であるグッドウィルの日雇い派遣を巡る不祥事です。港湾運送や建設業務といった法律で禁止されている危険業務への違法派遣(二重派遣)が常態化していただけでなく、労働者へ支払う給与から「データ装備費」と称して1日あたり200円を一律天引きしていた不当控除問題が大炎上。厚生労働省から事業停止命令を受け、社会的信用は完全に失墜しました。