SNSで話題の成分を片っ端から試す行為。それは、疲弊した肌に鞭を打つようなものかもしれない。レチノール、ビタミンC、酸ピーリング。強力なアクティブ成分の重ね塗りは、かえって角質を薄くし、バリア機能を破壊する原因になる。今、美容業界で提唱されているのは「スキン・ミニマリズム」だ。
必要なのは、過剰な栄養ではなく、肌が自ら生まれ変わる力を邪魔しないことである。成分表のシンプルさこそが、時に最大の効果を発揮する。肌が敏感になっていると感じたら、まずはアイテム数を減らすこと。引き算のスキンケアこそが、傷ついた角質層を休ませ、結果的に最短ルートで健やかな状態を取り戻す鍵となる。