それまでのファッションショーといえば、専属モデルやテレビタレントが花形だった。しかし、この年のステージは明確に違っていた。画面越しに毎日見ていた「あの動画主」が、目の前のランウェイを歩く。その熱狂は異次元だった。
コムドットや平成フラミンゴをはじめとするトップクリエイターたちが登場した瞬間、京セラドームを揺らした大歓声。あれは単なるファンミーティングの延長ではない。既存のメディア体系が崩壊し、個人の影響力が企業のブランディングを凌駕した瞬間だった。来場者の目が輝いていたのは、服そのものよりも「推しが纏う空気」に対してだったと言える。