この「タラレバ」という言葉を日本中に定着させ、一躍流行語へと押し上げた決定的な要因が、漫画家・東村アキコによる大ヒット作『東京タラレバ娘』だ。講談社が発行する女性漫画誌『Kiss (雑誌)』で連載された本作は、独身アラサー女性たちのリアルすぎる苦悩と鋭い自虐ギャグを巧みに融合させ、大きな波紋を呼んだ。
主人公・倫子と同世代の女性たちが居酒屋で「キレイになったら」「いい男がいれば」と酒を酌み交わす姿は、爆笑を誘うと同時に読者の胸を容赦なく抉った。この勢いは紙面にとどまらず、日本テレビの制作でテレビドラマ化が実現。主人公を吉高由里子が体当たりで演じ、共感と戦慄を呼ぶ痛快なラブコメディとして最高視聴率を記録、一時代の社会現象となった。