格闘漫画の最高峰として長年君臨し続ける『グラップラー刃牙』の著者・板垣恵介。そして、動物たちの肉食と草食の葛藤を描き異例のヒットを飛ばした『BEASTARS』の著者・板垣巴留。二人が実の「父と娘」であるという噂は、かつてファンの間で囁かれる都市伝説に過ぎなかった。しかし、秋田書店が発行する『週刊少年チャンピオン』誌上の対談企画において、ついに公式に親子関係が明かされた。
同じ出版社、同じ週刊少年漫画誌で看板作品を連載するという、漫画界の歴史を見渡しても極めて異例の「親子競演」である。父・恵介が圧倒的な肉体美と格闘理論で少年漫画の極限を提示する一方、娘・巴留は動物の擬人化という独自のフィルターを通して人間の深層心理を鮮烈にえぐり出す。作風こそ対極に位置するものの、読者の感情を激しく揺さぶるダイナミックな展開には、確かな遺伝子の脈動が感じられる。