福島稲荷神社で授けられるご利益は、主祭神である豊受比売命の神徳に根ざしています。豊受比売命は衣食住をはじめ農業・工業・商業などあらゆる産業を司る神であり、古くから商売繁盛や家内安全を願う商人・職人たちの深い信仰を集めてきました。
しかし、近年の信仰において特筆すべきは、厄除け・方除けとしての霊験と、現代ならではの「勝負運」に対する篤い支持です。陰陽道の大宗である安倍晴明ゆかりの地であることから、方位の災いや人生の転換期における凶事を祓い清める厄除け祈祷を求める参拝者が後を絶ちません。
さらに、福島市には東北唯一のJRA競馬場である「福島競馬場」が近接していることから、馬主・騎手・調教師などの競馬サークル関係者をはじめ、一般の競馬ファンによる競馬必勝祈願の参拝が日常的な光景となっています。勝負の直感力を研ぎ澄まし、運命を切り拓く力強さを求める人々にとって、この社は単なる祈りの場を超えた「勝負の拠点」として機能しているのです。