インターネット上の時短テクニック情報には、「何でもかんでも辞書登録すべき」という極端な推奨も見受けられますが、これには重大なセキュリティリスクと作業効率低下の罠が潜んでいます。
まず絶対に避けるべきは、パスワード、クレジットカード番号、マイナンバー、秘密の質問の答えを単語登録することです。スマートフォンの画面を覗き見される「ショルダーハッキング」によって、ほんの1文字入力しただけで重要な機密情報が予測変換エリアに大きく露出してしまいます。また、第三者に端末を一時的に貸した際、検索バーに文字を打ち込まれるだけで個人情報が筒抜けになる危険性があります。
さらに、「1文字のよみ」に対して大量の単語を登録しすぎる「過剰登録」も逆効果です。例えば「あ」というよみに「ありがとうございます」「明日の予定」「アカウント情報」など何十個も割り当てると、結局変換候補の中から目視で選ぶ時間が発生し、フリック入力本来のリズムが崩壊します。短縮よみは「2〜3文字で唯一無二の組み合わせ」にするのが、破綻しない運用の黄金律です。