結婚式準備のコミュニティやSNS上には、「和装を選んで本当に良かった」という歓喜の声が溢れる一方で、当日になって初めて直面した想定外のトラブルや後悔の体験談も数多く寄せられています。着付け師やプランナーへの取材から見えてきたリアルな課題を検証します。
現場で最も頻繁に報告される盲点は「色打掛の物理的な重さと体幹への負荷」です。刺繍や金箔が贅沢に施された正絹の色打掛は、衣装単体で5〜7kg前後の重さに達します。補正タオルや帯を何重にも巻きつけた身体でこの重量を支えながら、2時間以上にわたって笑顔を保ち、お辞儀や歩行を繰り返すことは、想像以上の体力を消耗します。「披露宴の後半で腰が痛くなり、料理を一口も食べられなかった」「重みで首が前に出てしまい、写真の姿勢が悪くなってしまった」という声は少なくありません。
また、ネット上で散見される「白無垢は写真で表情が飛びやすく地味に見えるのではないか」という懸念は、近年のスタイリング技術によって完全に払拭されています。現代の白無垢は、純白だけでなく生成り(アイボリー)の風合いを選べるほか、胸元の小物(筥迫・懐剣・帯締め)に差し色を配置することで、写真写りのコントラストを美しく引き立たせることが可能です。