まず、世界中で数多くのトリビアとして語られるピカソの本名全文を確認します。マラガのサンティアゴ教会に残る洗礼証明書(1881年11月10日付)に記録された公式な洗礼名と本姓の組み合わせは、以下の通りです。
【スペイン語表記】
Pablo Diego José Francisco de Paula Juan Nepomuceno María de los Remedios Cipriano de la Santísima Trinidad Ruiz y Picasso
【ピカソの本名 カタカナ表記・読み方】
パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ファン・ネポムセーノ・マリーア・デ・ロス・レメディオス・シプリアーノ・デ・ラ・サンティシマ・トリニダード・ルイス・イ・ピカソ
日本の一般的なカタカナ転写におけるピカソの本名の文字数は、中黒(・)を除いても73文字におよびます。スペイン語のアルファベット表記では、スペースを含めて実に120文字以上という驚異的な長さです。
なお、一部の伝記資料や後世の文献では「シプリアーノ(Cipriano)」の前後に「クリスピン(Crispín)」や「クリスピアーノ(Crispiniano)」、あるいは「パトリシオ(Patricio)」が挿入されたさらに長いバージョンが紹介されるケースがあります。しかし、マラガ市にあるピカソ生家博物館(Fundación Picasso Museo Casa Natal)が所蔵・照会する公的教会記録において確認できる正統な洗礼名は、上記に挙げた構成が決定版とされています。