公開当初から長年、各種掲示板やSNSでは「サマーウォーズで一番嫌いなキャラ」として名前が挙がりやすかった翔太ですが、近年のファンコミュニティや動画解説カルチャーの成熟に伴い、その評価には顕著な変化が見られます。
放送当時のリアルタイム実況では「翔太、何やってんだ!」「氷戻せ!」といった怒りのポストがトレンドを埋め尽くすのが恒例でした。しかし、物語を何度も見返した視聴者層からは、次のような多角的な意見が主流化しています。
「初見時は本当に腹が立ったけれど、自分が21歳で大黒柱のおばあちゃんが急死した猛暑の現場にいたら、機械より遺体を冷やすことを最優先してしまうかもしれない」
「翔太を責めるのは簡単だが、そもそも国家機密級のサーバーを一般家庭の座敷に置き、部外者に氷の重要性を伝えていなかった大人たちの情報共有不足こそが問題」
このように、単なる悪人やクズキャラクターではなく、「作中で最も人間らしく、未熟で、家族想いだった青年」として再評価する流れが定着しています。映画のラスト、花札対決で全世界のアカウントが集まる場面や、栄おばあちゃんの遺影の前で家族全員が笑顔で万歳をするシーンにおいて、翔太もまた健二を認め、陣内家の一員として全力を尽くしたことが視聴者の胸を打つ要因となっています。