ネット配信界で数々の炎上劇と伝説を残してきた横山緑氏が、突如として政界挑戦を表明したのは2018年春のことでした。出馬の足がかりとなったのが、当時「NHKをぶっ壊す!」のワンイシューを掲げて勢力を急速に拡大していた「NHKから国民を守る党」(代表:立花孝志氏)からの公認出馬です。
立花氏は当時、地方議会に自党の議席を確保するため、ネット上で抜群の知名度と動員力を持つインフルエンサーの擁立を画策していました。そこで白羽の矢が立ったのが、歯に衣着せぬトークで熱狂的なファン(通称・暗黒脳)を抱える横山緑氏でした。出馬会見で横山氏は、長年隠し続けてきた本名「久保田学(くぼたまなぶ)」を公表。トレードマークである緑のマスクを被ったまま政治活動に身を投じる姿は、瞬く間にSNSやワイドショーの耳目を集めました。
出馬の舞台となった東京都立川市は、都心へのアクセスが良く単身世帯や若年層の比率が高いベッドタウンです。地縁・血縁が強く作用する地方都市とは異なり、ネットメディアの影響力が浸透しやすい土壌があった点も、出馬決断の大きな後押しとなりました。