息子たちが取締役として独自の領域を確立する一方、現場オペレーションの頂点として抜擢されたのが塚越大介氏だ。ユニクロの代表取締役社長兼COOに就任した塚越氏の人事は、柳井正氏が公言してきた「プロ経営者への権限委譲」を鮮烈に証明する出来事となった。
塚越氏は、長年苦戦が続いていた北米ユニクロ事業を黒字化へと導いた立役者だ。店舗オペレーションの徹底、現地ニーズに即したマーケティング、そして果敢な出店戦略によって、北米を成長の柱へと育て上げた実績を持つ。
柳井正氏は、自らの後を継ぐオペレーションのトップには「実際に事業を成長させた実績」を求めた。創業者の血筋ではなく、現場で結果を出した実力者を登用する。塚越氏のリーダーシップによって、UNIQLO(ユニクロ)は日米欧・アジアを網羅する強固なグローバル執行体制を確立した。